扇 昌美MASAMI OOGI

扇 昌美

伝えたいのは、
マニュアルだけでは引き継げない仕事です。

ないものばかりだったから、つくるのが楽しかった

気がつけば、私もうこんなに続いているんだ。ふと、そう思う時があります。私が入社した頃の生活総合サービスは、本当に小さな会社でした。今みたいな知名度はもちろんのこと、CMやカタログさえもありません。みんなが手探りの毎日。データ入力のアルバイトとして入社したのに、一週間も経たないうちに電話応対も任されていました。きっかけは、古賀からの「話すのが好きそうだから、やってみたら?」というひと言。そこから始まり、例えば、お客様から「カタログとかあったらいいですね」というお声があったことを古賀に伝えたら、「つくってみる?」と、何もわからないまま、カタログ制作に携わったことも。そのうち商品に添えるおまけや、お客様への誕生日プレゼントなど、いつの間にか言われなくても自分からこんなことをやりましょうと提案するようになっていました。今も続く、『うふふポイント』もその一つ。なにもなかったからこそ、やりたいことを自分でつくれる楽しさがあったんです。

見えない人にも、喜んでもらいたいと思う気持ち

新しいことをつくりだせた原動力は、自由さや楽しさのおかげだけではありません。やりたい事が全てできるわけではないけど、本当にやりたいと思えば、数年かけてでもやる。という自身の考えもありますが、大事にしているのは、お客様への思いの強さ。商品の購入はあくまでもきっかけで、そこからお付き合いが始まるという考えが当時からありました。電話応対をしていた時でも「電話を切る時に、お互いに笑顔でいられるなら後の対応は任せる」というのが古賀からのメッセージ。たとえどんな内容であっても、じっくりとお話を伺ってきました。その会話で心が落ち着くと言ってくださるお客様もいらっしゃいます。そうすると、もっと何かできないだろうか?という考えも自然と湧いてきます。私は接客が好きだったのですが、性格的に自分がいいと思えないものは、売りたくありません。ていねい通販の商品を好きなことや、会社の姿勢にも共感できたからこそ、より多くの人に知ってもらいたいと思うようになっていました。顔は見えなくても、大切な人たちに。

扇 昌美

自分がやりたいことより、誰かのためにしてあげたいこと

現在、私はCM制作をはじめ、お客様へのインタビューや交流会の企画などに携わらせてもらっています。とはいってもTVカメラは持てませんし、編集だってできません。テクニックはプロにお任せしてつくりあげていきます。私にできるのは、ていねい通販らしさを自身の行動を通して、伝えること。言葉だけじゃなく思いも込めて。そこにテクニックはありません。商品や、それに関わる人たちのことを考えて、とにかく喜んでもらいたい。ヒットさせたい!と強く思いすぎた時ほど、どんなに工夫をこらしても、不思議と結果につながらないこともあります。逆に、会社のメンバーや協力頂いているビジネスパートナーのみなさん、そして愛用頂いているお客様方に喜んでもらいたいと思っているときほど、予想以上の反響があったりする。理屈だけでは説明できない感覚です。後輩たちには、ぜひともこういった仕事を経験させてあげたい。マニュアルで引き継げることではありません。そのかわり、一緒に仕事をすることでしか伝えられないこともある。この思い、受け継いでくださいませんか。

扇 昌美